文化創造・発信事業助成

2018年築地居留地設置150周年記念・第11回外国人居留地研究会全国大会in築地

団体名 NPO法人築地居留地研究会
概要 平成30年は築地居留地設置150周年に当たり、外国人居留地研究会全国大会を中央区築地で開催する。築地居留地を紹介するビデオをケーブルテレビと共同作成し、区内の図書館・学校に地域資料として提供する。また、ビデオには、築地居留地を舞台にした人気マンガのキャラクターを使用するなど誰もが楽しめる内容を目指す。
大会当日は、講演会やエクスカーション(無料公開)を開催するほか、パンフレット・チラシ・居留地マップを作成し、後援協賛団体に広く配布する。
実施時期 平成30年11月3日(祝土)~11月4日(日)
実施場所 聖路加国際大学、築地居留地跡地等

(注)実施時期・場所については、変更になることがあります。

総合評価

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評価

目的 日本の近代化に大きな役割を果たした「築地居留地」をテーマに研究し、その成果を広く発表することにより、中央区の歴史・文化を再発見し、その向上に寄与する。
内容
  平成30年度は築地居留地設置150周年に当たり、外国人居留地研究会全国大会を聖路加国際大学等で下記のとおり開催した。同時に、研究成果として、築地居留地を紹介するビデオ(DVD)200枚や歴史マップ5,000部を制作し、区立図書館等にも地域資料として提供した。また、11月4日(日)開催の「まるごとミュージアム2018」に参加し、まち歩きツアー「かつて東京にあった外国人が住む街 築地居留地を歩いてみよう」を実施した。(参加者数21名)

実施日及び会場等

〈主な事業〉

1 実施期間 平成30年11月3日(祝・土)~4日(日)

2 実施場所 聖路加国際大学、旧築地居留地史跡跡(明石町一帯)

3 主な内容 テーマ「居留地と女子教育」

   (1) 研究報告会とシンポジウム 入場者数217名(うち一般入場者数102名)

        基調講演「居留地という空間と女性」東京女子大学教授 小檜山 ルイ

   (2) エクスカーション・居留地跡ツアー 参加者数 47名

事業経費 ¥3,490,606(補助金:¥1,244,000)

審査会の評価

・150周年の節目にふさわしく、築地居留地が果たした役割(近代教育のはじまりやキリスト教伝道、西洋医療の普及、ホテル・商社などの興業等)をわかりやすく内外に周知・継承するため、多彩な取組を行った。

ポスター・チラシには、日本初の西洋女医として築地で活躍したシーボルトの娘イネが主役の漫画キャラクターを使い、若者にもインパクトを与えている。また、基調講演やシンポジウムを開催(一般公開・無料)するとともに、この機に作成したDVDや歴史マップは、区立の図書館や郷土天文館、小中学校、観光情報センターなどへ広く配布している。さらに、限られた期間内で、史跡を巡るエクスカーションやまち歩きツアーも集中的に手掛けている。

こうした取組は、地域の歴史・文化を再発見・再認識し、地域への愛着を醸成するとともに、文化遺産の保護継承にも貢献するものであり、高く評価できる。

・築地居留地の歴史や日本の近代化に果たした役割等を地域の方により一層知ってもらうとともに、次代に継承していくため、AR(拡張現実:オーグメンテッド リアリティ)の技術を使用した歴史マップづくりや150周年記念誌の発行など、より効果的な方策に取り組まれることを期待する。

全国大会チラシ

全国大会チラシ

「築地居留地」DVD

「築地居留地」DVD

「築地居留地」歴史マップ

「築地居留地」歴史マップ