文化創造・発信事業助成

日本橋オペラ2021 歌劇「お菊さん」日本初演

団体名 日本橋オペラ研究会
概要 長崎が舞台のフランスオペラ「お菊さん」(アンドレ・メサジェ作曲)の日本初演(全4幕。ピアノ伴奏)となる公演である。日本橋劇場の舞台を活用し能楽師との共演により東西の伝統芸術が融合した公演を目指している。日本初演となるフランスオペラを身近に鑑賞していただくため、日本語による上演とし、区民や学生を対象に入場料金を比較的低廉に抑えている。
実施時期 2021年 5月29日(土)、30日(日)
実施場所 日本橋劇場(日本橋公会堂)(50%の観客数)

(注)実施時期・場所については、変更になることがあります。

総合評価

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評価

目的  日本初演となるフランスオペラ「お菊さん」を日本語による上演とし、フランスオペラを身近に体験していただく。
内容
  長崎が舞台のフランスオペラ「お菊さん」(アンドレ・メサジェ作曲)の日本初演(全4幕。ピアノ伴奏)となる公演(世界的にも92年ぶりの蘇演)である。

公演は、日本初演となるフランスオペラを身近に体験していただくため、日本語による上演とするとともに、能楽師との共演により東西の伝統芸術が融合した舞台となった。さらに、区民や学生を対象に入場料金を比較的低廉に抑えた。

また、公演の模様は日本語と英語の字幕をつけてYouTubeで公開している。研究内容を掲載したプログラムは日本橋オペラホームページで日本語と英語で掲載している。さらに日本語版の楽譜はペトルッチ楽譜ライブラリー(IMSLP)で公開されている。

 

実施日及び会場等

〈主な事業〉

1 実施時期 令和3年5月29日(土)、30日(日)

2 実施場所 日本橋劇場(日本橋公会堂)(50%の観客数)

3 入場者数 2日間計 328名

 

事業経費 ¥3,200,555(補助金:¥1,328,000)

審査会の評価

・埋もれていたオペラを日本で初演した意義は大きい。

・事前に公演予定オペラの歴史的な研究を続け、その成果を企画や演出にいかし、独創性の高い舞台を作り上げたことは、大いに評価できる。

・新型感染症対策を行いながら、フランスオペラを身近に体験してもらうため、日本語による歌唱としたことや能楽師との共演など演出に独創性が見られた。

・プログラムの記述は、明治期の歴史や学術的要素も加味され、充実していた。また、日本語版の楽譜の公開はオペラ界に貢献している。

・区民の参加が少なかったことは残念ではあるが、今回の公演で独自に築き上げた貴重な経験を生かし、新たな可能性をさらに探求し、広げられることを期待する。

公演のチラシ

公演の様子