・地域に根ざした交響楽団として、日頃より質の高い演奏を目指して練習を積み、その成果を定期演奏会や冬のコンサートで発表して、区民がクラシック音楽を気軽に楽しむことができる機会を提供している。

・５月の定期演奏会では、平成29年３月に区立小学校を卒業後モスクワに留学し、今や世界を舞台に活躍している若手ピアニストを招いた。地元のコンサートホールで、地域につながりのある一流の音楽家や文化団体と共演することで、音楽に親しみを持ってもらう契機とするとともに、楽団として一層充実した音楽活動につなげた。

・これまでも、クラシックコンサートには珍しく、未就学児（一人で座って鑑賞出来る幼児のみ。）のためにホール１階席後方を優先席とするなど、地域に開かれた演奏会のあり方は評価できる。今後も、乳児の子育て世代もゆっくりとコンサートを楽しめるように託児サービス導入の検討を期待する。

・コロナ禍ではあるが、より多くの区民の方にクラシック音楽を身近に楽しんでいただくために、引き続き定期的な団員募集や演奏技術のさらなる向上などに努めてほしい。また、効果的な広報宣伝活動にも取り組み、目標を立てて、今後の活動を一層充実・発展していかれることを期待する。