「腕が上がる食のまち」づくりを進める築地場外市場で、ひとつの合い言葉が生まれた。それが場外市場の人々の技術を総称する「築技（つきわざ）」という言葉である。そこで、職人であり目利きである築地の人々の磨かれた技などを映像化し築地から世界に発信するため、２本の動画を制作（２本共に日本語・英語・中国語版を制作）し、ＨＰや場外市場の案内所等で公開（２月～）するとともに、YouTube等で世界に発信している。
動画の題名及び制作期間
動画の題名
(1)すべての店に必ずある築地の技「築技（つきわざ）」（上映時間：約２分）
(2)腕があがる食のまち　築地（同上：約２分）
動画の制作期間　平成29年４月～30年２月
事業経費　￥１，５６７，６４０（補助金：￥１，３００，０００）

• 築地のまちの魅力は、昭和10年開場の築地市場とこれに隣接する場外市場の各店舗が一体となって、わが国を代表する食文化の拠点として活気とにぎわいを育んできた中で培われたものであり、今や「築地ブランド」として国内外から注目を浴びており、多くの人々を惹(ひ)きつけている。
• こうした状況の中で、築地の人々の磨かれた「技」などを２種類の動画（英語・中国語にも対応）で映像化し、国内外に発信していくことは、東京2020オリンピック・パラリンピック開催に向けて、今後訪日外国人等の一層の増加が予想される折にあって、正に時宜を得た企画である。
• ２種類の動画とも、長年にわたり食材や調理道具を扱ってきた場外市場の方々がこれまでの培ってきた「技」を、ドローンも活用した躍動感みなぎる美しい映像と現場の臨場感あふれる音響効果で紹介している。最後は「これまでも築地、これからも築地」の言葉で結び、これまでの築地の食文化を担ってきた「技」の未来への継承を発信しており、大いに評価できるものとなっている。
• 今後、「築地の歴史と伝統で培われた、まちの資産でもある技」を今回とは異なる視点から、例えば場外市場を訪れた観光客や買い物客、商売人、外国人など地元の商人以外の眼から見た「築技」をテーマとするなど、新しい視点に立った動画の制作にも取り組まれ、国内外に広く発信していかれることを期待したい。