文化創造・発信事業助成

200年前に生まれたアニメのルーツ「江戸写し絵」を体験しよう

団体名 一般社団法人 国際フェローシップ・アーツ
概要 江戸の庶民芸能としてはやり、アニメの原点ともいわれている「江戸写し絵」を再現する。滑稽なだるまの動作にそのカラクリ技術が詰まった作品『だるま夜話』と日本橋にゆかりの深い新作『宿場の富』を上演する。終演後は舞台裏を見学し、「江戸写し絵」の装置や種板に触れられるワークショップを行い、江戸時代の職人が作り上げた技術の素晴らしさを体験してもらう。
実施時期 2019年11月4日(休・月)
実施場所 日本橋社会教育会館

(注)実施時期・場所については、変更になることがあります。

総合評価

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評価

目的 江戸時代に大衆芸能としてはやり、アニメの原点ともいわれている「江戸写し絵」を上演し、日本の伝統文化の活性化に取り組む。
内容
「まるごとミュージアム2019」に文化事業者として参加し、滑稽なだるまの動作にそのカラクリ技術が詰まった作品「だるま夜話」と日本橋にゆかりの深い新作「宿屋の富」を2回上演した。また、公演の合間にワークショップを開催し、参加者各自が製作した「種板」をスクリーンに投影した。

実施日及び会場等

<主な事業>

1 実施日    令和元年11月4日(月・休)

2 実施場所   日本橋社会教育会館

8階ホール(公演)、9階第2洋室(ワークショップ)

3 実施内容  ①演目 「だるま夜話」「宿屋の富」

来場者数 1回目 100名、2回目 70名

②ワークショップ  参加者 14名

事業経費 ¥1,546,897(補助金:¥1,392,000)

審査会の評価

・日本橋に鎮座する椙(すぎの)森(もり)神社の境内では、江戸時代に宝くじの前身といわれる富興業が行われていた(中央区民文化財登録第42号「椙森神社の富札・富塚の碑」)ことから、これを題材にした「宿屋の富」を落語(出演者:林家正雀)との共演により、「まるごとミュージアム2019」で上演したことは、中央区の文化遺産の再現と伝統芸能の発展に寄与するものである。

・初めて「江戸写し絵」を観た来場者が多く、日本の伝統文化に興味をもってもらえた。また、公演の合間にワークショップを開催し、参加者自らが製作した「種板(仕掛け付きスライド)」を和紙のスクリーンに投影したことは、日本の伝統文化が持つ独創性や素晴らしさの再発見につながるものであり、評価できる。

・貴重な日本の伝統文化・芸能を継承していくためには、高いスキルやノウハウを持つ指導者を確保するとともに、その指導者から後継者に技術・技能を効果的・効率的に伝承していくなど、人材育成に積極的に取り組むことが必要である。

・江戸写し絵は、江戸時代に大衆芸能として生まれた日本伝統の彩色影絵芝居であることから、今後、「演目」や「演出方法」「語り方」を検討されるとともに、「仕掛け」や「からくり技術」「映像技術」等を一層磨かれるほか、効果的な広報宣伝活動にも取り組み、活動のさらなる充実を図られることを期待する。

だるま夜話

宿屋の富