文化創造・発信事業助成
『心に残る・未来に残したい月島百景~第1集~』
団体名 |
一般社団法人和のたしな美塾
|
概要 |
「心に残る月島の風景とエピソード」「後世に残したい・語り継いでほしい月島の姿」というテーマで、月島の魅力を再発見し、先人の知恵や思いを知るきっかけとなるような映像作品群の制作を行う。
映像は、「昔の写真」「地元の高齢者の話」から構成され、エピソードにまつわる追加素材(取材)を加え1話当たり5分程度の作品を1年間に6話制作し、ホームページなどで情報発信を行っていく。
また、志村芝浦工業大学教授の協力を受け、講演会の開催やビデオ上映会を佃区民館などで開催する。 |
実施時期 |
平成30年4月1日~平成31年3月31日 |
実施場所 |
和のたしな美庵、佃区民館等 |
(注)実施時期・場所については、変更になることがあります。
総合評価
総合評価のPDFを見る
評価
目的 |
自分たちが住むまち月島、そこに長年住まわれている方々の「生活史の記憶(オーラルヒストリー)」を通して、わがまちへの理解・愛着を深め、世代間交流を育み、互いに支え合い助け合うコミュニティやまちづくりにも生かしていく。 |
内容 |
「心に残る月島の風景とエピソード」「後世に残したい・語り継いでほしい月島の姿」というテーマで、月島のまちの魅力を再発見し、先人の知恵や思いを知るきっかけとなるような映像作品群の制作に取り組んだ。月島に長く居住している方(10人)へのインタビューの映像や関連する写真を織り交ぜた「月島・オーラル・ヒストリー・ビデオマップ」(以下「ビデオマップ」という。)を作成(1,000部)し、ホームページなどで情報発信した。また、平成31年2月23日(土)に佃区民館で「月島らしい人々の営みに関するビデオ上映会&意見交換会」(以下「上映会等」という。)を月島在住の志村秀明芝浦工業大学教授などの協力を受け開催した。(参加人数:約70名)
実施日及び会場等
〈主な事業〉
1 実施期間 平成30年4月1日~平成31年3月31日
2 実施場所 和のたしな美庵、佃区民館その他の月島・佃地域
事業経費 ¥1,403,400(補助金:¥1,200,000) |
|
審査会の評価 |
・築島125年の歴史を持つ月島は、今なお、古き良き時代の空気を伝えるまちである。今だからこそ残せるその原風景を映像等に記録するとともに、当時の写真資料等の紹介は、昭和初期から最近までの約80年にわたる生活文化史としても歴史的な価値は高い。
・このような地域の方の協力のもと月島の歴史的文化的資源を再発見する取組は、わがまちへの理解・愛着を深め、新旧住民の相互交流や世代間交流を進めるとともに、活力あるまちづくりに寄与する面もあり、高く評価できる。
・上映会では、志村教授の講演やビデオマップを使用したワークショップの研究報告に加え、ビデオマップの活用方法や月島の将来像などについて参加者間で活発な意見交換が行われた。こうした取組は、住民みずからのまちづくりや地域コミユニティの形成に貢献するものである。
・上映会の参加者アンケートでは、ほとんどの方が月島に関する理解やまちづくりに対する関心が「とても高まった」「少し高まった」と回答している。また、意見交換会では、ビデオマップのPRや活用の方法について「特に教育現場との連携に関する意見」が多く出された旨が報告されている。
今後、意見交換会での意見等も踏まえつつ、関係行政機関や学校現場の理解と協力を得ながら、ビデオマップの内容の充実を図るとともに、その効果的な広報宣伝活動や活用方法等も検討することを期待する。 |
|